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校長室の扉が壊れるのではないかというくらいチハル激しく扉を開けた。
ゴロー「おやおや、生徒会のチハルちゃんじゃないか…部屋に入る時はノックくらいしてくれてもいいんじゃないの?」
校長専用のふっかふかの椅子に座った教頭が鼻毛を指でつまんで抜きながら言う。
チハル「ノックがお好きなら思う存分教頭の顔面をノックしてさしあげますが?」
チハルの目がマジだ。
ゴロー「いや……それはやめてくれ」
教頭は圧倒されている。
俺は静かに部屋に入り教頭に一礼する。
チハルは教頭に詰め寄り机を叩く。
チハル「あの新しくきた英語の教師はなんですか?怪我人が続出しています。明確な理由をお願いします!!」
チハルはキレ気味だ。
教頭はチハルを見ないように深呼吸している。冷静さを取り戻そうと必死なのだろう。
ゴロー「最近の我が校は教師に対する生徒の態度がなってないと思わないか?」
教頭はびくびくしている。まぁ確かに今のチハルは教師に対してすごい剣幕だが……このジャス学は基本的に生徒が教師に逆らうことなんてまずない。
せいぜいが生徒の不満を生徒会がまとめ、そして先生方に意見するくらいだ。
チハル「そりゃあまぁ、不道徳な教師の指示には従わない者もいるでしょう。」
チハルが噛み付く…不道徳って絶対、強制強化合宿のこと言ってるよな?
ゴロー「……強制強化合宿の時…生徒会の奴は誰一人寮の警備も女生徒の勧誘も俺の警護もしなかったな」
教頭が言う。
それが生徒の教師に対する態度がなってないという言葉の真意か…。
チハル「ええ、不道徳な指示には従わないので」
チハルは尚も強気でおす。
ゴロー「生徒会は率先して教師に協力するもんじゃないのか?それに不道徳ってなんだよ…勝手な想像すんなよ」
教頭はあくまで強制強化合宿を真面目な行いと言い張りたいようだ。
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