転校生と新任教師(マサユキ)

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チハル達の戦いは白熱している。   あのイマイという人…中々やるな。   実際のところチハルはジャス学の中でも優等生の部類に入る。   戦闘能力においても…三年生でもチハルに勝てる奴は多くない。     そのチハルと対等に戦えるとは…     そして俺の目の前のこいつ……いまだに得体が知れない。     使ってる武器は強そうだ。しかしそれは俺も同じ。     ヨウが地を蹴りスタンガンで突いてくる。   俺は腰に携えた日本刀を素早く抜刀すると上方に振り抜きゆっくりと鞘に納める。     それと同時にヨウの持っているスタンガンの先の部分が地面にコロリと落ちる。     ヨウ「それって銃刀法違反じゃないのかい?」     ヨウは真顔だ。     そして俺は日本刀の刃が電極らへんに当たらなくてよかったと内心ホッとしている。     マサユキ「ジャス学の敷地内なら銃はわからないけど刀は大丈夫みたいだよ?」     ヨウは困った顔をすると自分の制服のポケットに両手をしまい、すぐにだす。   でてきて両手にはメリケンサックが握られていた。     マサユキ「なるほど…あんたは色んな道具を使う人ね」     相手の戦闘スタイルを理解する。たぶん他にも凶器を隠し持っているのだろう。     しかしわかってしまえばどうということはない。   ジャス学の授業では様々な凶器の対処法を教えているからね。     俺はかかってくるヨウの攻撃をかわしながら蹴りやパンチをカウンターで決めていく。     マサユキ「あんたじゃ俺の相手にならないよ、諦めた方がいいよ?」     俺は親切と皮肉を込めて言う。しかしヨウは聞き入れるはずもなく攻撃を続ける。     ヨウ「うるさい!貴様なんかに負けるか!」     意地になっているのか。   ヨウの攻撃はメリケンサックを活用したいのかパンチばっかりで攻撃が単調だ。     ……終わらせるか。   ヨウの右ストレートを首を動かすだけで避けると俺は握った拳に力を込める。     そして連続攻撃を叩き込もうとした瞬間だった。       ドスッ……。     背中に大きな衝撃が走る。     その衝撃はみぞおちにまで響き俺は瞬間的に呼吸困難になった。
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