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ヤマザキ「指示もでてないのに勝手なことすんなって」
膝を着き後ろを見た俺の視界に映るのはヤマザキ先生だった。
ヨウ「ゲヘへ、だってこいつらヤスダ先生に文句言ってたから…」
ミスったな…俺としたことが…油断していた。
呼吸が苦しい…早く回復しないと…
ヤマザキ「んー…そんな理由で喧嘩すんなって話だけど…お前等がやられても困るし…しゃーないな」
俺は立ち上がる。
背中も痛いがそれ以上に腹が痛い…痛いっつーか重い…。
ヤマザキ先生が俺の方を向いて構える。
ヤマザキ「校内の私闘は禁止されてるはずだったから…そんなわけで罰するって感じで」
ヨウ「ゲヘへっ、やっちゃってくださいよ先生」
ヤマザキ「本来はお前も罰するんだけど…すでに怪我してるから見逃すだけだから」
チハルの方を見ると表情が険しい…ヤマザキの出現に若干の焦りがあるんだな…イマイはなぜか必要以上に攻撃を受けている…わざと怪我しようというわけか、あの野郎。
俺はヤマザキ先生に向き直る。
呼吸ができない。
はっきり言って立っているのも苦しい。
ヤマザキ先生が俺に攻撃を仕掛けてくる。
ヤマザキ「龍射威爪!!!!」
掛け声と共にヤマザキ先生は腰から上を右にねじり一気に左にまわす。
勢いのついた爪撃が俺の胸部を切り裂く。
マサユキ「ぐっ!!!!」
なんだ龍射威爪(りゅういーそう)って?
制服の胸辺りが血に染まりながらフラつく俺にヤマザキ先生は次の攻撃を放つ。
ヤマザキ「宙煉歩兎・倒(ちゅうれんぽうとう)!!」
途端に無数の拳撃が俺の体に打ち込まれる。
駄目だ……
ヨウなんかとは桁が違う。
俺は膝を着き前に倒れる。
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