争いを望む者(マサユキ)

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先月…     五輪高校の人達が学校に殴り込みしてきた。   俺はただ教室の窓から外を見ていただけだった。   校内にも侵入してきた。   俺は場所を変え図書室で読書していた。     興味がないわけじゃない。   五輪には抵抗があるだけだ。     兄貴が通ってる高校だから。         そして現在…     俺は職員室に来ている。   提出の遅れたレポートを先生に提出するためだ。     ガヤガヤと先生達の話し声が聞こえる。   俺は担任の先生の場所にむかう。     その途中…   包帯やらギブスやらをした先生が目に入った。     ゴロー「いやー困りましたよ、折角の強化合宿が他校の生徒にぶち壊しにされるなんて…まぁ僕も大人だから許してあげますけど……」     地理教師「でもやっぱ無理があったんじゃないですか?他校の生徒と合同だと事情が変わってきますし…」     ……………。     教頭か……生徒の間じゃ評判はあまりよくない。   この前の強化合宿とやらも生徒会には反対されていた。   むしろ強化合宿と銘打った教頭の酒池肉林計画だという噂まである。     現場を抑えて教頭を首にするという計画が我が生徒会にはあったが五輪の乱入でうやむやになってしまった。     ………。     説明が遅れたが俺は生徒会だ。     俺は先生にレポートを渡すと職員室を後にした。     しかしあのゴローの傷……よくもまぁあんな格好で現場復帰したもんだ。   またよからぬことでも考えているんじゃないのか?     俺は少しほくそ笑んだ。  
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