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チハル「ねぇマーくんさぁ…絵を書くのが好きなのもわかるんだけど…たまには生徒会にも顔だしなよ?」
マーくん……俺のあだ名だ。
生徒会の連中は皆そう呼ぶ。
幼なじみの生徒会長がいまだにそう呼ぶため周りにもそれが浸透してしまった。
チハル「むしろそんなに絵が好きなら美術部に入部すればいいのに…」
チハルはこちらの返事も待たずに言葉を続ける。
マサユキ「部活だと書きたい時に書きたい絵が書けないから…それよりもチハルが所属してるペット部ってなに?なにすんの?」
俺はさりげなく質問をした。
いや、実は前々から気になっていた。
チハル「え…ペット部はペットの可愛がり方とかしつけの仕方とか…後、皆のペット自慢とか…だよ?」
そんな部活に存在意義があるのか?
マサユキ「それでいつも鞭を持ち歩いてんの?」
俺は核心に迫ってみた。
チハル「いや…これは……私、人生を間違えたみたい」
どこをどう間違えたのか追及したいが…これ以上追及するとマズイことを聞きそうなので俺は再び寡黙にサラダを食べ始めた。
チハル「好奇心で……人間を調きょ」
マサユキ「喋らなくていいから!!マジでいいから!!」
俺はサラダを吹き出しながら言った。
っていうかチハル……喋ってばかりいないで飯を食えよ。
チハル「とにかくこの前、五輪の生徒が来た時だって大変だったんだよ!サツキとかマジ強いし……」
チハルはちまちまとハンバーグを食べ始める。
俺はスプーンに持ちかえてオムライスを食べる。
マサユキ「マジかー…サツキは1年が相手するべきじゃないわぁー…」
とりあえず相づちは打つ。
チハル「マーくんがいればもうちょいマシだったんだからね!」
マサユキ「はいはい」
俺はオムライスを食べるので忙しいんだ。
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