海を讃える瞳と空を敬う瞳

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ラフェーラが目指す海面上には、1人の男が立っていた。 否、両腕をピンッと身体と垂直になるように伸ばしながら浮いていた。   時折両腕を上下に振り回して、海面をじっと見つめていた。 1ヵ所だけ、海とはまた違う青が映えたのを見ると、近くにあった岩に移動して声をかけた。     ?「はよ。ラポル。」   ラフェーラ「おっはよー!フィンチ!」   フィンチ「その名で呼ぶなって。フィンクス!フィーンークース!」   ラフェーラ「いいじゃんフィンチで。だいたい、フィンチだってあたしのこと、ラポルって呼ぶじゃん!」   フィンクス「ラフェーラのラとポルシェリカのポルをとっただけだ! フィンクス・ティーモ・バルブスグランドの何処にチがあるんだよ!!」   ラフェーラ「ティー→チ、みたいな?」   フィンクス「みたいな?じゃねーよ。 まぁいっか…。で、今日は何処行きたいんだっけ?」   ラフェーラ「今日はねぇ、ニンゲンのさ…ほらあの…えっと…レボニア!そうレボニアさん一家のおチビちゃん達が遊びたがってたから、会いに行きたいの!」   フィンクス「あーあの一家か。あのニンゲン達はいい奴らよな。 チビ…マルシェ・マルク姉弟か?」   ラフェーラ「そう!連れてってー!」   フィンクス「しゃーねぇなぁ。 しっかり掴まっとけよ!!」     フィンクスは自分の"鳥なような硬い"脚にラフェーラの手を握らせると、羽根の両腕を羽ばたかせて青空に向かって行った。       言い忘れてたけど、 ラフェーラは『ハニーブルー』という、身体の青が綺麗な魚との合成人で、 フィンクスは様々な鳥と合成された、人の中でも結構珍しい人である。   .
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