第一部【出会い偏】

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でも、会いたい気持ちは日に日に強くなっていったし、相手からもほのめかすメールが来るようになった。 だから、思いきって食事に誘ったんだ。今は、それくらいって思うけど、当時のオレはウブだったな。 彼女は当時22歳。 名前は麻紀ちゃん(仮) オレより5つ下の独身。 職業はナースをしてた。 はじめて会ったのは、高崎市で、ちょっと素敵な欧風レストランで2500円くらいだったかな?ランチコースを頼んだっけ。 駅前で待ち合わせて、早めについたオレはドキドキして待っていた。 出会い系ではじめて女の子と会うときってマジでドキドキする。 期待と不安がまじった複雑な気持ちだったよ。 約束の時間。 あらかじめ教えておいたオレの携帯番号に、非通知で電話がかかってきた。 RRR…RRR…! 『彼女からだ!』 すぐに電話に出ると…。 『もしもし…わたしです。着きました。今どこにいますか?』 彼女の声! 来た来た来た~! はやる気持ちを押さえて、自分の居場所を細かく教える。 オレの車と色、服装。 そして、彼女の服装とか、聞いて、確認しあって…。 どこ?…ん? あ…もしかして、あの子?
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