15人が本棚に入れています
本棚に追加
フォルテ「なんか俺さ、第一話にして早くも“立ち位置”がはっきりした気がする…」
フェイト「いじられ……というか、イジメられキャラ兼ボケ担当だな」
ランド「まぁまぁ、登場した瞬間からわかってたことだしさ。気にするだけ無意味だよ」
うわ、結構キツいこと言うな。ランドも。
コイツはさしずめ腹黒キャラってところだろうな。
自然な流れで俺は突っ込みか。なんて無難なポジション。
フェイト「そういえば、明後日に実技テストがあるって担任が言ってたな」
フォルテ「あ~、魔物相手に実践テストだっけ?恰好の見せ場だな」
ランド「僕は遠慮したいんだけどなぁ……戦うの苦手だから」
そうは見えないがな。ゴーレム相手でも素手でどうにかしてしまいそうだ。
フェイト「得意不得意関係なしに、あまり目立たないようにしなければな」
フォルテ「なんでだ?モテるチャンスだぜ?」
フェイト「…この間、小耳に挟んだんだが……強いヤツを片っ端から倒してまわっている一年がいるらしい」
どうやら入学初日で三年は倒したらしく、昨日二年の先輩が何人かやられたと聞く。
次のテストで品定めして狙うっていう話が有力だ。
ランド「あ、それ僕も知ってる。双焔って呼ばれてるやつだね」
フォルテ「なら、挑まれても負けなきゃいいじゃん」
フェイト「な………」
ランド「え………」
言い切った。きっぱりと。
フォルテ「勝ったら俺が一番強いってことだろ?面白いじゃん」
フェイト「まぁ、あれだ…死なない程度に頑張れよ」
フォルテ「な、なんだよっ、いやに冷たいじゃんかっ」
無謀だとは思うがな。
フォルテには悪いが明後日が楽しみになってきた。
最初のコメントを投稿しよう!