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―――――翌日。
昨夜カーテンを閉め忘れたせいで、容赦なく朝日がフェイトに差した。
フェイト「うぉ………」
すっごい眩しい。
普通ならここは、カーテンの隙間から朝日が差し込むっていうなるはずだろ。
なんで容赦なく降り注ぐんだ。
フェイト「まぁ、目は覚めたな……」
とりあえず支度をしよう。
二度寝したらまず起きれないからな。俺、朝弱いし。
いつも通り、顔を洗い、歯を磨き、適当に髪をセットして、制服(学ラン)に着替える。
いつも朝はギリギリだったせいか、動きに無駄がない。
フェイト「時間が余りすぎた…どうするかな」
といっても、何かすることがあるわけでもない。
さっさと校舎のほうに行くとするか。
というわけで、寮から学校までの道(地味に500m近くある)を一人で歩いている俺。
フォルテは起こそうと頑張ったが起きなかった。
ランドはどうやら既に行って早朝補習を受けているようだ。
フェイト「あれ?」
前を歩く一人の少女が目に入った。
流れるように少しウェーブがかかったブロンドの長髪は、何人か歩いている中でもひときわ目立つ。
昨日すれ違った子だな。
ちょっと声をかけてみるか。
フェイト「おはよう」
突然となりにいって挨拶をすると、その子は少し驚いたようだが、挨拶を返してくれた。
??「おはようございます」
フェイト「君、名前はなんていうんだ?」
と、その言葉を口にした瞬間だった。
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