第一章・第一話「始まりの始まり」

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天使のようだったその笑みが、妙な凄みを持っている恐ろしいものに変わる。 ??「…貴方も他の連中と同じなんですのね」 フェイト「え……?」 ??「だいたい、人に名前を聞くときはまず自分からと言いますでしょう!?」 あれ、なんか、イメージと違う………。 ??「それに、貴方確か昨日お会いしましたわよね?何故その時はわたくしの挨拶を無視なさったんですの?」 フェイト「いや、あれは見とれてて……」 ??「見とれてて?見とれていて挨拶を忘れてたんですの?口説くならもう少しまともな言葉を用意できないんですの?」 その後も続くその子の小言。 途中でわかったんだが、名前はステラというらしい。 ステラ「…ご理解いただけまして?」 フェイト「あ、あぁ……」 では失礼します。と、ステラは身を翻して去っていく。 フェイト「そっちは寮だぞ?」 ピタッ……と動きを止めるステラ。 もう一度身を翻すと、顔を真っ赤にして校舎のほうへ歩き出す。早足に。 そして俺の前を通り過ぎながら…… ステラ「べ、べべ、別にわたくしは方向音痴ではないんですのよ!?」 黙っていれば何も突っ込まないんだがな。 まぁいい、俺も教室に向かおう。
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