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天使のようだったその笑みが、妙な凄みを持っている恐ろしいものに変わる。
??「…貴方も他の連中と同じなんですのね」
フェイト「え……?」
??「だいたい、人に名前を聞くときはまず自分からと言いますでしょう!?」
あれ、なんか、イメージと違う………。
??「それに、貴方確か昨日お会いしましたわよね?何故その時はわたくしの挨拶を無視なさったんですの?」
フェイト「いや、あれは見とれてて……」
??「見とれてて?見とれていて挨拶を忘れてたんですの?口説くならもう少しまともな言葉を用意できないんですの?」
その後も続くその子の小言。
途中でわかったんだが、名前はステラというらしい。
ステラ「…ご理解いただけまして?」
フェイト「あ、あぁ……」
では失礼します。と、ステラは身を翻して去っていく。
フェイト「そっちは寮だぞ?」
ピタッ……と動きを止めるステラ。
もう一度身を翻すと、顔を真っ赤にして校舎のほうへ歩き出す。早足に。
そして俺の前を通り過ぎながら……
ステラ「べ、べべ、別にわたくしは方向音痴ではないんですのよ!?」
黙っていれば何も突っ込まないんだがな。
まぁいい、俺も教室に向かおう。
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