月の涙
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「我を顎で使うか…」 「使えるものは何だって使うわ…任せたわよ、風霊王ジーン」 ジーンと呼ばれた青年は嬉しそうな不敵な笑みを浮かべるとそのまま消えた。 たった1人で残されたルナは俯き、唇を噛み締める。 「許さないっ…絶対に許さないっ…!!」 恨みがこもった言葉ではあったが声は震え、瞳には涙が溢れていた……
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