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「笑っ…笑わずにいられるのかっ?ククッ…!!!!!!」
「っ…!!!!!!!!!」
いちいち笑われる筋合いはない、と怒鳴りつけてやりたいところだが必死に言葉を飲み込んだ。
人が来ないとはいえ王宮の一角である。
ルナの声が聞こえても人が来ないという保証はないのだ。
いや、王女の声が聞こえたならば必ず誰か来るだろう。
だからこそ睨み付けるに留めて置いた。
「それ程怒らなくとも良かろう?我は良いことだと思うぞ?」
青年は必死に笑いを堪えながら言ってみたが、ルナはその口元が今にも笑い出しそうなのにますます渋い顔をしてみせる。
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