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滋野一族の始祖は、滋野天皇と敬われている。
清和(せいわ)天皇の子・貞保親王(さだやすしんのう)は目に病(やまい)をわずらい、療養のため小県をおとづれた。
不幸にして病は治らず、この地で没することになった。それで住民からは滋野天皇と呼ばれた。小県でもっとも高貴な血統とされる。
その滋野一族は、海野(うんの)、望月(もちづき)、禰津(ねづ)の三家に分かれ、海野が棟梁格だった。
海野氏の支流、真田、矢沢、河原、などが棟綱をささえて義清と戦っていた。
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