SHOCK WAVE!!

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『あ、』 突然後から聞こえてきた呟きに二人して振り返る。 ノアが銀色のCMSを凝視していた。 『どうしたんだノア?』 ケインが尋ねると、ノアはゆっくりとCMSに近付いて 『………ナイツ。何でこんな所に、』 空気が止まった。 一瞬呆然としたケインとサイモンは顔を見合わせるとノアに詰め寄った。 『おいノア、コレが何か知ってるのか!?』 『ナイツって何だ!?CMSとどこか違うのか!?』 『ふぇ!?え、えっと……』 『アンタら少し落ち着け!』 デイジーの拳が二人の頭頂にめり込んだ。 『ノアが恐がってるでしょうが。全く、すぐ熱くなるんだから。大丈夫ノア?』 するとノアはまだ緊張が止まない様子で頷いた。 痛む頭をさすりながらケインとサイモンはなんとか興奮を冷ました。 『痛つつ、悪いノア、ちょっとハシャギ過ぎたみたいで、』 『ああ悪かった。ついでにデイジー、ゲンコツは勘弁し』 デイジーは睨んでいる! サイモンは怖じけづいた! 『何やってんだか。』 ケインが夫婦漫才にため息をついた。 ふと横を見ると、ノアがまたCMSに視線を向けていた。 『なあノア。』 今度は落ち着いて尋ねる。 『ん?』 ノアが振り返る。 『お前、コレを知ってるのか?』 するとノアはゆっくりと視線をCMSに戻すと、 『うん。知ってるよ。だって……』 『だってノアは、この子と一緒に棄てられる所だったから。』
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