SHOCK WAVE!!

17/28
前へ
/43ページ
次へ
『……速いな、はなから信じちゃいない、か。』 黒塗りの車を見たジョージの呟いた言葉にケインが問い掛ける。 『知ってるの?』 『恐らくは軍人だろう、いや…CIAの奴らもいるな。』 『マジで?』 ケインは途方に暮れた。 CIAに軍人、もう笑うしかない。 そしてケインの胸中に沸き上がるのはノアに対する疑問。 軍とCIAにマークされている美少女とは如何に? 『ケイン、何をした?…いや、済まん。』 突然の謝罪にケインは面食らった。 『お前は何もしていない。"可愛いこちゃんを保護しただけだろう?"』 またもや面食らうケインの肩に手を乗せ、ジョージは真面目に話を切り出した。 『ケイン、俺は軍人だが父親でもある。もしあの娘が危害を加えられそうになった時には"何も気にするな、思いっ切りやれ"。』 『父さん。』 『無茶をするのを止めろとは言わん。ただその時は見極めるんだ、良いな?』 ケインは深く頷いた。 ジョージは今度は真剣さを抜いて 『それに、家は家族が一人増えるのは大歓迎だ。特に美少女ならなおさらな。』 『………はあ?』 ケインは何とも例えようのない表情になった。 ……… …… …
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加