序章

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正面から突っ込んで来るサイモンに注意を払い、ケインも走り込む。 『正面突破か!?甘いぜサイモン!!』 迷わず突進する。 『誰が!お前と一緒にすんな、よ!!』 と、急にブレーキをかけたかと思うと、すぐにサイモンが右にステップした。 『はっ!貰ったぜ!』 『行かせるかよ!』 すぐに足払いを、 『て、それ反則ぐわあっ!!』 堪らず大転倒したサイモンは無視し、ボールをキャッチする。 『貰ったぜ!』 一気にゴールまでダッシュ 『うらあ!』 出来ずに転倒する。 『いってぇ!サイモン!何しやがる!』 『そりゃこっちの台詞だ!いつからバスケは格闘技になったんだ!?』 『うるせえ!テメエこそ足を放せ!』 何故か取っ組み合いになってしまう。 『上等だこの野郎!』 『くたばれクソ野郎!』 とうとう殴り合いである。 『何が神速のドリブル貴公子だ!この猿野郎!』 『お前こそ何様だ!お前がスポーツをすると全部頭にファイティングが付くわ!』 『うるせっ、あ!UFO!』 『古いわ!』 渾身の右ストレートがサイモンに炸裂する 『ぐわぁ!お前、そこは引っ掛かれよ!』 『知るか!』 『あらあらまあまあ、随分楽しそうねお二方。』 時が止まった。
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