32人が本棚に入れています
本棚に追加
「どこだ?」
ソル・アンバーは全高十メートルほどの人型巨大兵器、ジャイアント・ウォーリア(以下GW)の狭い操縦席(コクピット)の中で目の前のメインモニターの中に敵影を探した。
レーダーに映る機影は、無い。
「来る…」
乾いた唇を、ソルは舐めた。
ソルは自らが乗るGW《ヴァンディール》を森林に潜ませ、敵の気配を探っていた。
戦闘で頼りになるのは何より、己の勘だ。
勘の鋭い者は、戦場で生き延びる確率が高くなる。
「来た!」
最初のコメントを投稿しよう!