1 模擬戦

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  「どこだ?」  ソル・アンバーは全高十メートルほどの人型巨大兵器、ジャイアント・ウォーリア(以下GW)の狭い操縦席(コクピット)の中で目の前のメインモニターの中に敵影を探した。  レーダーに映る機影は、無い。 「来る…」  乾いた唇を、ソルは舐めた。  ソルは自らが乗るGW《ヴァンディール》を森林に潜ませ、敵の気配を探っていた。  戦闘で頼りになるのは何より、己の勘だ。  勘の鋭い者は、戦場で生き延びる確率が高くなる。 「来た!」  
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