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とはいっても雨が止む気配は一向にない。
それに運の悪いことに、先程タクシーを呼ぼうとして携帯電話をドブに落とし、使用不可にしてしまった。…これでは助けを呼ぶことも出来ない。
このままじゃ俺、野宿だよ…嘘だろ。
タクシーが通らないかな、と期待を込めて車道を眺め続けるが、タクシーどころか自家用車も、歩行者すらも通らない。
それこそ苦虫を噛み潰したような表情、といった顔立ちで立ちすくんでいた生駒だったが、ブルリと身震いがしてその場に座り込んだ。
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