飴玉ひとつと贅沢

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飴玉ひとつと贅沢

      抱き締めに来て下さい   渇いた脳内 飴玉溶かしたって もう誤魔化しきれない様です     ひろがるレモン味は 胸の擦り傷にも染み込んでいきました 耐えられない痛みじゃないの 君がいたらもっと幸せ 過ぎるくらいに幸せ それだけの話さ     君に会えたら 僕は僕を捨てられる ただそれだけ     苦し気に繰り返される 下手くそな呼吸も 君の言葉ひとつで 優しく止めて貰える筈だから        
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