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初めまして ラブソング
丸みを帯びたテンポで
淡く歌うよ 君に
見返りは求めない、と
唇噛んで言うんだね
そんなの当て付けじみている
どこにもいかないで の重い響き
重さだけ抜き取って
ふわりと軽いものにしたいよ
僕だけに笑って のピリピリする辛味
甘く溶かしたいよ
上手く噛み砕けやしない
僕の八重歯は君にシルシをつける為にある訳ではなくて
そんなに大層なものではなくて
それなのに
僕のこの八重歯といったら
堅苦しい言葉を砕く事すら出来ないな
丸まった君の背中をただ包みたくて
それだけの ほんの単純な思いで
育てた気持ちは膨張
僕をぎゅうぎゅう押し潰す
そう 無責任
器用にこの気持ちは歌えないね
それを答えにするのは曖昧過ぎる なんて
相変わらずの強がりさん
僕の背中は丸まらない
重い思いも言葉も多めに寸前で噛み潰すよ
だから どうか
君が目を覚ますまで
隣で歌を歌わせて
小綺麗な言葉を借りて
他人が作った歌を何となく歌って
ただ 待とう
愛しい君の言葉を
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