序章 光の中、懐かしい想い

3/4
16人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
  ―――――どうして…。   周りの景色は、霞がかかったようにボンヤリとしている。 そんな中、リオは少しの疑問と不思議な安堵感に抱かれたまま歩きだした。   太陽の光が暖かい。 辺りはうっすらと金色に包まれている。 花の中を、木々の間を、一歩一歩。   それから…。 どれくらいの時間が過ぎたのか、ふと気が付くと大きな湖が広がっている場所まできていた。   光を受けて、白く輝いている湖。 湖面に反射した光が、水の上で踊る。 そのずっと先には、白い神殿のようなものが建っている。   それと…人影?   頭の中で何かが弾けた。   誰か…誰かいるのか?   リオはひかれるように、湖へと近づいていった。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!