1285人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ゛~!遅刻だ~!」
冬磨は必死に自転車をこぐ。
昨日の清々しい朝とは違い、ヒヤヒヤしながら跳び起きた。
「うお~!学校見えてきた~!」
キーン コーン カーン コーン。
チャイムが鳴った。
「うわ~!鳴りやがるなって~!!馬鹿野郎!!」
冬磨は自分が遅刻したのが悪いにもかかわらず文句を言っている。
冬磨は学校の自転車置場に自転車を置き、教室に全速力で向かった。
ガラガラ!!
冬磨が自分の教室の戸を開ける。
皆が一斉に冬磨の方を見る。
ホームルーム中だったようだ。
担任が激しい形相で冬磨を見ている。
「荒井ぃ゛~!!」
担任が怒りだした。
「いや。これは違うんですよぉ~💦」
周りから笑いが起こる。
冬磨はそのまま担任に連れ出され説教をされた。
朝本気で自転車をこいで来て、さらに担任に説教されるとは。
冬磨は朝からへとへとだった。
冬磨は席に着いた。
「冬磨~。寝坊したのか?ドンマ~イ。」
重岡が笑いながら言う。
「笑い事じゃねーっつーの。寝坊したー。」
冬磨がだるそうに言う。
「冬磨ちゃんはお盛んだから、夜遅くまで起きてたんじゃないの~?」
「重岡てめぇ…相当俺に殺されてぇみたいだな?」
冬磨は重岡の脇腹に蹴りをくれてやった。
「おぉ!もっとくれっ!」
「キモッ!重岡の変態ドM野郎。」
冬磨は軽く重岡の発言にひいた。
最初のコメントを投稿しよう!