悪魔

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「あ゛~!遅刻だ~!」 冬磨は必死に自転車をこぐ。 昨日の清々しい朝とは違い、ヒヤヒヤしながら跳び起きた。 「うお~!学校見えてきた~!」 キーン コーン カーン コーン。 チャイムが鳴った。 「うわ~!鳴りやがるなって~!!馬鹿野郎!!」 冬磨は自分が遅刻したのが悪いにもかかわらず文句を言っている。 冬磨は学校の自転車置場に自転車を置き、教室に全速力で向かった。 ガラガラ!! 冬磨が自分の教室の戸を開ける。 皆が一斉に冬磨の方を見る。 ホームルーム中だったようだ。 担任が激しい形相で冬磨を見ている。 「荒井ぃ゛~!!」 担任が怒りだした。 「いや。これは違うんですよぉ~💦」 周りから笑いが起こる。 冬磨はそのまま担任に連れ出され説教をされた。 朝本気で自転車をこいで来て、さらに担任に説教されるとは。 冬磨は朝からへとへとだった。 冬磨は席に着いた。 「冬磨~。寝坊したのか?ドンマ~イ。」 重岡が笑いながら言う。 「笑い事じゃねーっつーの。寝坊したー。」 冬磨がだるそうに言う。 「冬磨ちゃんはお盛んだから、夜遅くまで起きてたんじゃないの~?」 「重岡てめぇ…相当俺に殺されてぇみたいだな?」 冬磨は重岡の脇腹に蹴りをくれてやった。 「おぉ!もっとくれっ!」 「キモッ!重岡の変態ドM野郎。」 冬磨は軽く重岡の発言にひいた。
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