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それから1週間、歩と交流があまりなかった。
そんな中、俺は夕食を買いにコンビニへ。
いつも通り自転車でコンビニへ向かう。
春でもやはり7時過ぎは暗いなぁと思いながら自転車を進めた。
冬磨の家とコンビニの丁度中間地点あたりに、酷く淋しげな公園がある。
少々広めで遊具などがある。
遊具はペンキが、ところどころ剥がれていてちょっと不気味。
電灯もあるのだが薄暗く、時折明かりが消えたり点いたりと少し不気味。
昼間でもあまり人が寄り付かない。
冬磨は公園に通りかかり、ふと公園に視線をやる。
人がいる。
微かに見える。
女の人だ。
綺麗な後ろ姿に見とれた。
冬磨は自転車を止め、遠くからその女の人を見ていた。
冬磨は途中で気がついた。
あそこにいる女の人は歩だと。
歩は独り言を言っているのか、口元が微かに動いている。
ガガガガガッ!!
すると突然、歩の前に大きな扉が現れた。
扉が開き、歩が中へ入って行った。
歩が扉の中へ入ると扉は閉まり、扉は消えた。
冬磨はすぐにその場に駆けつけたが、その場には異変は見られなかった。
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