出会い

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清々しい朝。 窓の外から小鳥たちの囀りが聞こえる。 そんな中、俺は起きた。 「今日から学校かぁ…たりぃ…。」 俺の名前は荒井冬磨。 今日から私立上島学園に通う、ごく普通の高校一年生。 冬磨は起き上がり、学校に行く準備をした。 入学式に行くために。 冬磨は顔を洗い、歯磨きをし終え部屋に戻った。 「やっぱ新しい制服だと身がしまるねぇ~。」 などと言いながら冬磨は制服に着替えた。 リビングへ行き、いつもと何らか変わらぬ朝食を食べ終えた。 化粧をし終え、スーツ姿の母が少し慌てながら口を開いた。 「冬磨~。そろそろ家出ないと間に合わないわよ?」 忘れていた! 我が家の時計は10分遅れていたのだ。 今から自転車で学校へ行っても間に合わない。 入学式で遅刻なんかしたくない!!と思った冬磨は、今日だけ母の車で学校へ行くことにした。
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