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「ほら皆、適当に席に着けー。」
担任らしき男が言う。
冬磨は重岡の隣に座った。一番後ろの席だ。
だから皆のいる位置を一通り把握できる。
何気、中学から友達のやつ多いなと思う冬磨だった。
その時、俺は目を奪われた。
俺の席の2つ前の席の女子にくぎづけになった。
「可愛い…」
無意識のうちに声が出てしまった。隣の女子と話しているようだ。
「あ?何か言ったか?」
「あ~!何でもない💦」
重岡は不思議そうにこっちを見てきたが間一髪、重岡には聞かれずに済んだ。
それにしても、2つ前の席の女子のことが気になる。
冬磨はその女子を見ようと試みるが、前の席の男子に阻まれた。
図体がデカすぎる。
アメフト部に推薦するよなどと冬磨は思いながら、まだ必死に試みる。
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