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  そんな反論した女の子に対して佐々木は、 「俺はお前に聞いてるの!男子部の部長が女子部の部長に聞いてなぜ悪い!」     と動じず、更に大声で続けた。     ってか、ケンカするんなら近くに行ってやってくれないだろうか…。     可能な限りこの一年を静かに過ごしたい僕にとってこの佐々木の行動は、ただただ苦手要素となって膨らんでいく…。     そんな佐々木に対して、さっきの女の子も諦めたのか、「悪いとは言ってないけどさ…。面倒且つ回りくどい…。」と引き下がってしまった。   …自分は早くメモリー登録をして帰ろう…。     僕は、これ以上関わりたくないという一心から、急いで登録を済ませて即帰れるように準備をした。  
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