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私は小学生のころに、滝野?という所に宿泊学習にいったことがあります。
これはその時の話しです。
たまたま同じ炊事のグループに霊感の強い女子がいました。
炊事のグループはそのままテントの仲間になります。
たいして旨くもないカレーをたべて、キャンプファイアーを囲んでから就寝の時間になったころです。
先生がテントに入るように指示したところ、彼女は必死で拒否したのです。
あまりにも必死だったため、彼女は先生たちのテントで寝ることになりました。
もちろん私たち他のメンバーは自分たちのテントで寝ます。
普通ならこの後足音がしたとか、誰かが覗いていたなんてことがあったのかと思いますでしょうが、特に何もありませんでした。
ただ、とにかく狭くて寝苦しかったのを憶えています。
次の日の朝、ラジオ体操の最中に彼女から昨日のことの理由を聞きました。
「テントの中に誰かが居た気がしたから………」
とだけ答えられました。
そこで私は気付いてしまいました。
狭いわけがないのです。
なぜなら、テントは六人用、しかも寝ているのは子供。
これだけで大分広く使えるはずのテントです。
さらに私たちのグループからは彼女が抜けた為に五人しかテントには居なかったはずです。
何故、あんなに狭く感じたのでしょう。他のメンバーも皆狭苦しさを感じていました。
一体何人の人(?)があのテントの中に居たというのでしょうか。
「誰かが居た気がしたから…………」
という言葉と、
自分がその中で寝ていたと思うと、なんとも言えない寒気が背筋を奔ったのを憶えています。
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