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「はぁ・・・・」
なんだか今日はため息が多い日だ。
そりゃまぁいろいろあったからか。
更に、ミレイユと初めて言葉を交わしてから別れるまでの時間およそ6時間という快挙ともいおう早さ。
特別な思い入れがない訳でもないが少し淋しい。
何もすることがなくなった俺は夜の講義まで寝ることにした。
が、瞼が落ちることはなかった。
さっき寝たばっかりだったっけ。
仕方なしに起き上がった時だった。
扉が開きミレイユが入って来た。
「よぉ、荷物でも纏めにきたのか?」
皮肉たっぷりに言う。
これは少し正直な気持ちだ。
「・・・違うよ。
そんないじわるなこと言わないでよ」
違う?
一体何が違うってんだ。
「兵士への昇格。
取り消してきたよ」
・・・へ?
昇格を取り消し?
なんでそんなこと?
「べ、別にアレン君の事を心配したわけじゃないからね?
ま、まだそんな資格はないかなーって・・・」
「・・・」
ミレイユが微ツンデレだということがわかった所で、俺はようやく口を開いた。
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