異変

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――――――――失礼しました ドアを開け、次に入って来た奴とすれ違いになる。 俺はそのまま部屋を出て自室へと向かった。 敷かれっぱなしの布団に脱力感を漂わせながら飛ぶように倒れ込む。 「・・・・やることはやった。絶対に俺は大丈夫。 落ちるわけがない。 俺が落ちる? 馬鹿げてる」 そしてそのまま疲労のためか、はたまたふて寝を続けていたせいか、気付けば意識が飛んでいた。 ―――――――――――――― 「アレン君。起きて。ねぇ、起きてって」 「起きてる」 「嘘。今よだれ垂れてた」 直ぐさま口の周りを服の袖で拭き取る。 こりゃ大漁だ。 「アレン君。今中央広場の掲示板に合格者が貼りだされてるみたいだよ」 「はやっ!発表ってそんな早いの?」 慌てて立ち上がり、洗面所で顔を洗うと急いでミレイユを連れて部屋から出た。 広場はもう発表から時間がたったせいか、それとも不合格を悟ったか、あまり人気はなかった。 掲示板の前以外には。 「ミレイユ。いっせーのーでで見よう」 「え?あ、うんいいよ」 ・・・・こんな緊張したのは初めてだ。 告白とは訳が違う。 息を大きく吸い込んで、目を見開ける。 「いっせーのーでっ!!」
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