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――――――――――不合格
まさか・・・・
「落ちた・・・だと?」
「あ、私受かってた!」
俺が、落ちた?
あの試験内容で?
・・・・嘘だぁっ!!
ミレイユは受かったのに!?
「あれ、アレン君・・・・
落ちたの?」
「・・・・」
まるで俺を皮肉っているようにしか聞こえないミレイユの発言。
だが、今の俺に言い返す資格はもちろんない。
「・・・・じゃあ私事務室行ってくるね?」
彼女は足早にこの場を離れていった。
一人絶望感を抱く俺を残して。
「まぁ倍率高かったしな・・・・」
受からなくて当然か。
でも、ミレイユは受かった。
イコール、俺はミレイユ以下?
俺はただの見習いのまま?
折角友達ができたと思ったのに。
もうお別れかよ。
俺は掲示板に背を向けると、ただため息だけをついて部屋に戻った。
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