1.放置

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正論すぎて、断る理由が見つからない。 次の街灯が微かに見える。 あそこに辿りつくまでに、自分は一体どれほどビクビクと歩かなければならないのだろう。 それを考えると身震いがした。 「そうね……」 呟くように返事をしてから、自分が殆ど喋っていないことに気付いて苦笑した。 「ごめんなさい、動揺してるみたい」 男が微かに笑った。
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