3.暴漢

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白色のそれは、自分のものではない。 恐らく先ほどまで乗っていた彼女のものだろう。 少し考えて、悠河は車をユーターンさせた。 まだあれから数分しか経っていないから、もしかするとまだあのコンビニにいるかもしれない。 車を駐車場に止め、コンビニの中を確認するがそこにもう彼女の姿はなかった。 手に携帯を持ったまま、どうするか思案する。 このまま自分が持って帰っても仕方がなし、彼女も困るだろう。 もともと家まで送っていくつもりだった悠河は、幸運なことに杏璃の大体の家の方角を聞いていた。 ――まだ着いていないかもしれないな。 時計を確認した悠河は、車をコンビニに止めたまま歩き出した。
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