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特徴のある丸いブレーキランプは、間違いなく先ほど自分を追い抜いていった車だ。 運転席のドアが開いた。 人影がぼんやりと見える。 長身の男性らしきその人影は、間違いなく自分の方を見ていた。 杏璃は思わず足を止めた。 今更になって自分の身の危険を感じる。 これ以上、男に近づいて行く気にはなれなかったが、かといって来た道を戻ろうとも思わなかった。
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