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「つまり、紅葉くんは
マスターに嫉妬してるんだ。
良かったですね、楓さん。
愛されてるじゃないですか。」
「愛なの?」
マイペースな玲と楓を余所に、
二人の壮絶なる口論が
繰り広げられていく。
「どう頑張ってもオッサンだ!
三十五だろっ!?
俺より十七も上だったら、
充分オッサンだよ!」
「楓とは五つしか違わねぇの!」
低レベルな口喧嘩を
止める気など毛頭無い
部外者二名は、
客が来ないのをいいことに
勝手にキッチンに入り、
飲んでいた。
両親には
紅葉は自分と居るから
心配するな、と連絡を入れて。
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