第3話

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「つまり、紅葉くんは  マスターに嫉妬してるんだ。  良かったですね、楓さん。  愛されてるじゃないですか。」 「愛なの?」 マイペースな玲と楓を余所に、 二人の壮絶なる口論が 繰り広げられていく。 「どう頑張ってもオッサンだ!  三十五だろっ!?  俺より十七も上だったら、  充分オッサンだよ!」 「楓とは五つしか違わねぇの!」 低レベルな口喧嘩を 止める気など毛頭無い 部外者二名は、 客が来ないのをいいことに 勝手にキッチンに入り、 飲んでいた。 両親には 紅葉は自分と居るから 心配するな、と連絡を入れて。
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