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「満足した?」
結局、夜中の二時半。
肩で息をする程
罵りあっていた二人。
そのボキャブラリーの豊富さに
関心するやら、呆れるやら。
脳ミソのキャパシティーの
無駄遣いだ、
と楓は心底思った。
「もう今日は遅いから、
紅葉をウチに泊めるけど、
いいよな雪?
てか、もう両親に紅葉を
泊めるって言っちゃった。」
強引。
雪と楓は同居している。
My sweet honeyの
楓に言われてしまっては
断る訳にはいかない。
週末なので
紅葉は学校に行く必要もない。
反対するのに適する材料もなく、
しても彼が自分の意見を
押し通すであろうことは
容易に想像できる。
不満も露に、
雪の運転する三人を乗せた車は
雪と楓の愛の巣、
"日和り(ひより)ハイツ"の
駐車場へと滑り込んだ。
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