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「いいか?兄ちゃんはな、
雪の事が大好きなんだよ。
放っておけないし、
放っておかれたくない。
好きだから喧嘩もするし、
仲直りして
愛し合う事もある。
それが好き、って事だと
俺は思ってる。
もし結婚できるなら、
俺は間違いなく
雪と結婚してるよ。」
言い切る楓の目は優しく、
真剣だった。
「兄ちゃん…」
「楓…」
泣きそうな紅葉。
感動する雪。
「それから、雪。」
「うん?
俺もお前と結婚したいよ!」
「違う。」
一刀両断。
「お前はもう少し大人になれ。
紅葉と
同レベルでどうするんだ。」
「はい…」
痛恨の一撃。
「じゃあ、紅葉。
久しぶりに一緒に寝るか?」
「ホントっ?」
「本気!?」
「ホントだし、本気だけど?」
痛恨の一撃、パートツー。
「話しが違うー。」
「「違うくないだろう。」」
兄弟は同じ顔をしてハモった。
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