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「何があったんだ?」
「え?」
「彼氏と。
何かあったんだろう?」
理由もなく甘える性格では
ない事を楓は知っている。
「…喧嘩…して…」
ポツポツと紅葉が話し出した。
つまりはこういう事らしい。
「お前が一緒に住もうか、
って言うか、もう既に
一緒に住んでるくらい
世話を焼いてやっている
彼氏とする時は
いつも強姦然としていて、
それが大して嫌でもない
自分にも、その後、
何のフォローもない彼氏にも
苛々していた所に、
更に腹の立つ事を言われて
引っ叩いて来た…と。」
「ん。」
楓が小さく吹き出した。
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