第6話

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「わ、笑い事じゃねぇよっ!  その後、  追い駆けてもこないし、  俺、すっごい寂しくてっ…  愛されてないのかなって…  身体だけなのかなって…  んで、  やっぱ捨てられたかなって…。 向こうから連絡もこない…。」 「悪い、悪い。  紅葉、こっちにおいで。」 涙を溜め、唇を噛み締める紅葉を 楓は布団の中に招き入れた。 「わかったから泣くな。  な?とにかく明日、  一度彼氏の家に行け。」 「どゆ…事?」 思いもよらない兄の言葉に 紅葉は目を丸くする。
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