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「楓さん…?」
マスターのせいで頭が
おかしくなっちゃったんじゃ…
と玲が恐る恐る楓に近づく。
「楓…どうした…?
いや、楓じゃないとか…?」
「何、訳の解んないこと
言ってんすか!?」
玲はもう、パニック状態だ。
「いや、だって目が…
それに何か小さい…?」
肩まで伸びた漆黒の髪、
猫の様な
黒い濡れた瞳に薄い唇。
すらりとした高い背丈に
日本人離れした長い四肢、
華奢な骨格は
道明 楓(どうみょう かえで)
そのものである。
だが、何処か違う。
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