プロローグ

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人と車の距離はもうそんなになかった。 だがそんなことは関係ねぇ。 助けるぜ、絶対にな。 「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」 俺は雄叫びをあげ、その人に向かって真っ直ぐに飛んだ。 車との距離はもうほとんどない。 届け、届いてくれ。 いや、 絶対に届かせる!! 届けええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!! ガッ!! 届いた。 やった!少し強くやりすぎてケガさせちまったかもしんねぇが、死ぬことはなくなっただろう。 ハハハ。 ざまぁみやがれ糞親父。 俺はお前を越えたぜ? ん?あぁヤベ・・。自分の事すっかり忘れちまってた。 でもいいや、今は最高にいい気分だからな・・・。 迫る車を見たのを最後に俺の意識は途絶えた。
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