自己紹介。

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そんな会話をして数日が経ったある日。 いつものように部活が終わり僕は真吾と一緒に帰ろうと思い、制服に着替えた後部室で待っていた。 ジャージ姿で真吾が現れた。 「まだ着替えないの?」 いつもなら部活が終わるとすぐに制服に着替える真吾だったが、今日は着替える のが遅い。 「今日ちょっと用事が出来ちゃった。」 真吾がウインクをして言ったので僕はすぐに悟った。 「あぁ…。そっか。 じゃ、先帰んね。また明日部活で。」 「おぅ!また明日な。」 僕がバックを持って部室を出て行き自転車に乗ろうとした時に弓道場へと向かう影が二つ見えた。 僕は真吾に任せ明日を待つことにした。 次の日の授業はあっという間に終わった。 部室へ向かう間に僕は真吾と出会った。 「いいネタあるよ。」 真吾は言った。 「部活終わるのを楽しみにしてろよ。」 不敵な笑みを浮かべながら真吾は言った。 「了解。」 その後は今日の体育の授業であった話などをしながら二人で部室に行った。 部活もいつも通りに終わった。 ただ真吾は今日は調子が出ないみたく、不機嫌になりすぐ練習を辞め、お喋りに走った。 真吾は一年生ながらレギュラーを獲得していた。 だが不機嫌になるとすぐ練習をサボるので周りの評価は悪かった。 僕はいつも通りに最後まで矢を放ち、帰りの掃除をして着替えるために部室へ戻った。 「おかえり。」 すでに着替え終わった真吾がメールを打ちながら言った。 「ごめん。すぐ着替えるよ。」 機嫌が悪そうだったので僕はすぐに着替えようとした。 「ゆっくりでいいよ。」 笑顔でそう言ったので真吾の機嫌が直ってるのに気が付いた。
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