へたくそ女

6/7
前へ
/14ページ
次へ
吹奏楽に憧れて トランペットの音色が好きで 入部した。 憧れてだった吹奏楽に入れて 心はワクワクとした好奇心と 大好きなトランペット を吹ける喜びでいっぱいだった私。 不安なんか 悔しさなんか そんなものなんてなかった… 入部して毎日練習して 1オクターブ上の ソの音がやっと吹けるようになった私に対して 一緒に入ったアイツは 高い技術と才能を初っぱなからとばしていた。 だから相澤に 「へたくそ」 なんていわれても 最初はそんなの気にしていなかった。 入部する前からトランペットを吹ける相澤と比べても仕方ないと思ってた でも、 あたしの技術が 上達していくうちに 焦りや悔しさはます一方で 1年もすれば 先生に相澤と比較され 後輩にも比較される 怖ささえよぎる そんなことばっか 考えて 吹いてた。 だからこそこの3年間 人一倍 練習してきた。 基礎練習も丹念にやって 少しでも相澤に 近づけるように 頑張ってきた 相澤の音色には叶わないけど それなりにはなってきた だから、 だから、、、
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

45人が本棚に入れています
本棚に追加