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私の腹の虫を聞いたレイは
クスリと可笑しそうに笑い
私のそばを離れて黒い燕尾服の少年に話しかけた。
するとその少年はこちらを見てうれしそうに頷き
こちらにあるいて近寄ってきた
「お久しぶりです!雅様!」
と前から知っていたかのように接してきた
だけど私は
この17年間牢獄に閉じ込められてきたのだから…。
知っている筈がないと
私が悩んでいると
レイが近寄り私の手を取り
「雅。食事にしようか?」
不安を打ち消すような優しい笑みで
彼は私の手をひき大きな扉の向こう部屋へと連れていった
そして燕尾服の少年は
すれ違い際に薄ら笑いを浮かべ一礼なが
らこういった
「行ってらっしゃいませ…吸血鬼の晩餐会へ」
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