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最近、やけにアレに目が行くのだ。
この街路樹と一体化したような公園はビジネスマンと学生の通り道になっている。私もその一人なわけだが……
兎に角、その「学生」に目が向いてしまう。
いいや、恥を忍んでハッキリ言おう。
「学生」は「学生」でも、殊「女子高生」に目が行くのだ。
理屈っぽく言わせて貰えば、どんな動物もこの時期は「発情期」に当たるのかも知れない。
だから、自分も春の一過性に過ぎない現象だと思っては居たのだ。
そもそも三十路を迎えた自分が女子高生の方を見つめているだけでも怪しい。何よりも自身が許せなくなる程恥ずかしい。そういう感性はまだ持ち合わせているらしい。
だが、今、私は再び、見知らぬ「女子高生」の後ろ3メートル程の所を自然と歩いているではないか?
そう思って、歩みを少しだけ遅らせたが、その行為は止められないのだ。
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