跳ね馬×じゃじゃ馬

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「何であなたが知ってるの?」 「当然だろう、恭弥はオレの教え子だし、前にも言ったがオレはお前が好きなんだ」 そう、前にもディーノは口にしていた。 その頃はボンゴレリング争奪戦前でディーノと雲雀はいつもの様に修行が終り雲雀が帰ろうとした時、ディーノは“お前が好きだ”と告げていたのだ。 聞いてないフリをして雲雀はそのまま帰ってしまったが、ディーノは本気だった。 「はぁ、まだふざけたこと言ってるの?」 「オレはいつでも本気だぜ」 ディーノの言葉は雲雀には伝わらず、雲雀は呆れていた。 「いいから、帰ってくれる?咬み殺されたいの?」 雲雀はトンファーをどこからか出し、ディーノのを睨んで構えた。 「だから本気だって言ってるだろ」 その時、空気を切る音がした。 ヒュッ! 「おっと、危ない」 ディーノは間一髪かわしたけど、まだ終ってはいなかった。 「まだ終ってないよ」 次の攻撃を仕掛けるが、 シュパンッ! と、同時に雲雀の動きが止まり、トンファーには鞭(ムチ)が絡まってい た。 「捕まえた」 ディーノは鞭をたぐい寄せ雲雀を抱き締める。 「ちょ、ちょっと放してくれない・・・・咬み殺すよ?」 「・・・・・・好きだ・・・・」 「はぁ、まだ言ってるの?ホント飽きないね」 ぎゅっ! 「ちょっと、痛いんだけど」 ディーノは強く抱き締めた。 自分の想いが本当であると伝わるように。 「恭弥、好きだ・・・・」 止まらない想いがディーノを動かした。 「だから、っん!・・・・・んん・・・ふん・・・・あ・・・・」 雲雀の言いかけを唇で塞ぎ、歯の隙間から舌を滑り込ませた。 「ん、はぁ・・・・恭弥・・・・・・」 一度唇が離され、雲雀の名前を呼ぶと再び唇が重り始めた。 今度はさっきよりも、ねっとりと深く熱く啄む。 「・・んん・・・・は、ん・・・・ふあっ・・な、何すぅ・・・・んの」 「・・・まだ・・・・」 「?」 「まだ足りない・・・・オレの気持ち・・・恭弥に・・・・好きだ・・・・」 「・・・・・・・・」 理性が利かない。 止まりそうにもなかった。 「ダメだ、もう限界っ」 ドサッと雲雀をソファーの上に押倒し、伸し掛かる。
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