自宅編

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自室に戻って来た杏音は、鞄から封筒を取り出し読み始めた 『杏音先生へ 僕は今日、数学で赤点をとってしまいました。そのため、明日は放課後よることが出来ませんご免なさい。 でも、明日は先生の授業があるので楽しみです。沢山当てて下さいね 健二』 そう、封筒の中には大好きな教え子からのラブレーターが入っていたのです。 生徒の名前は中村健二、2年3組の学級委員長で私が受け持つ科学部の部活をしている。部員数は僅か二人しか居ない。 そんな、彼と付き合い始めたのは、彼が一年生の時だった。 まだ、寒さの残る5月中旬のある日、彼は私を呼び出すと好きだと告白してきた。
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