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「早くこの女を追い出しなさい!!」 「お…奥様…」 タオルを投げ付けられた家政婦さんは、よろめき壁にもたれかかった。 「わ…私!帰ります」 「渚?」 驚く仁をよそに、私は荷物を急いでまとめた。 まとめ終わった荷物を持ち、部屋を出ようとした私はお母さんの前に立った。 「さっさと出て行きなさい」 「はい。出て行きます…仁と」 そう言って私は仁の手を繋ぎ、一気に階段を駆け降りた。 「貴方っ!待ちなさい!!仁っ!」 そう叫ぶお母さんの声を聞きながら、私は仁の家を出た。  
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