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「それは秘密です♪世の中知らない方がいいこともありますよ」
女性ガイドは笑顔で答えるが、青木はその笑顔がやけに不気味に見えた。
森のクマさんには何か巨大な組織が関わっている様に感じる。
「お待ちしておりました、柳木美紀(やなぎみき)様。こちらで少々お待ち下さい」
青木が一人で考えていると、新たに招待された女性が到着したらしい。
「あっ!!青木君!」
青木は声が聞こえた方向に顔を向けると…
そこには肩甲骨まで伸びた綺麗な茶色の髪をなびかせた、小動物の様な可愛い顔をした女性が話し掛けてきた。
青木「え!?ゴメン、誰だっけ??」
「高校の二年の時同じクラスだった、柳木美紀!忘れるなんて酷いよ!」
柳木美紀と名乗る女性は青木に頬を膨らして睨み付ける。
青木「あぁ!美紀か。悪い、高校の時とは比べて大人っぽくなってたから気付かなかったわ」
美紀「当たり前じゃない、あれから何年経ってると思ってるの。てか青木君も招待されたんだよね?」
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