小夜子(さよこ)

2/35
14325人が本棚に入れています
本棚に追加
/705ページ
梓「それで、私は何からすればいいのかな?」 ウィルにそう訪ねた。 ウィル「では、この日本人形に触れてください。」 そう言って、いかにも呪われていそうな日本人形を私に差し出した。 梓「…。いきなり、これ?最初はもっと、こう…。…ねぇ、ウィル。呪われてないものはないの?」 自分でも何を言っているのか分からなくなってきた。 ウィル「そんなモノありませんよ。大丈夫ですよ。貴方の血が守ってくれますから。」 梓「で、でも…。」 なかなか決心がつけられずにいた。 ウィル「早くなさい。」 ウィルが美しく微笑みながら言った。…でも相変わらず目が笑っていない。 梓「はぃぃぃぃ。」
/705ページ

最初のコメントを投稿しよう!