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舌足らずな小さな女の子の可愛らしい声が聞こえた。
『お姉さん、だぁれ?』
周りを見渡すとそこはさっきまでいた空間とは全く違っていた。
真っ暗で何もなかった。
ただ女の子の声が聞こえるだけ…。
でも、私は全く怖くなかった。
さっきまでの緊張も怯えもいつのまにかなくなっていた。
梓「私は梓。」
ハッキリと女の子に聞こえるように答えた。
『私は小夜子。お姉さん、私のお話聞いてくれる?』
梓『もちろん、私はそのためにここへ来たんだから。』
そう優しく話しかけると、冷たい何かが私の頬に触れた。
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